ニキビ対策には洗顔が重要は本当?

ニキビの原因

ニキビは主に思春期にできやすく、中高生のシンボルとも思われていますが、20代・30代でもニキビで悩む方は少なくありません。20代以降のニキビは、大人ニキビと呼ばれることもあり、ニキビ以外にもニキビの痕や毛穴の目立ち、乾燥などといった複数のお肌の悩みも持つ傾向にあります。ニキビは皮脂の分泌の多い思春期に発症することが多いため、皮脂が原因と思われていますが、皮脂が過剰に分泌されているだけが原因ではありません。年齢やホルモンバランス、ストレス、生活習慣の乱れ、間違ったスキンケアなどの要因が、複雑にお肌に影響を与えます。これらの要因によってお肌のターンオーバー(お肌が新しく生まれ変わる一定のサイクル)が乱れ、古い角質や過剰に分泌された皮脂などで毛穴がつまることがニキビ発症のきっかけとなります。

1.アクネ菌

アクネ菌は人の皮膚の表面にいる常在菌で、健康な皮膚にも存在しています。アクネ菌は皮脂を栄養にして、酸素の少ない毛穴の奥深くを好みます。アクネ菌により皮脂は分解され、この分解された物によってお肌に炎症を起こします。またアクネ菌によりポルフィリンが生成され、これが紫外線に反応することにより活性酸素が発生し、ニキビ悪化の原因となっています。

2.皮脂

皮脂はお肌の乾燥を防ぐなど皮膚のバリア機能という役割を担当していますが、皮脂が過剰になるとニキビにつながることがあります。
顔のTゾーンを中心に皮脂を分泌する皮脂腺は分布し、思春期にニキビができやすい場所と一致しています。皮脂はアクネ菌の栄養源となり、アクネ菌が増えることにより、にきびのもとの面皰(めんぽう:コメド)が生成されます。また皮脂の成分であるスクワレンは紫外線の影響によってお肌に炎症を起こし、にきび悪化の原因にもなります。

3.毛穴

古い角質や過剰に分泌された皮脂などで毛穴がつまることによって、ニキビの発症のきっかけとなります。毛穴のつまる原因はいろいろありますが、ターンオーバーが乱れてお肌が乾燥すると角層が厚くなり古い角質が毛穴を塞いでしまうことがあります。つまった毛穴の中では皮脂がたまり、ニキビのもとであるコメドが生成されます。つまった毛穴の中でアクネ菌は皮脂を栄養にして増殖し、炎症や肌あれを起こします。

スキンケア

ニキビ肌のスキンケアでは、ニキビができないような肌の環境に整えることが重要です。お肌を清潔に保ち、乾燥しないようにニキビ肌に適したうるおいを補給し、毛穴のつまりを防ぎます。

スキンケアの基本はお肌を清潔に洗浄し、保湿で充分にうるおいを与え、紫外線から守ることです。基本をしっかり行うことで、ニキビのできにくい皮膚を健康で正常な状態に保つことができます。

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